今回はコーヒーゼリーを狩ってきましたよ その2

 そんなこんなで。 出会って5分でフラフラなフラフラーズが大人のふりして中に入ると、なんか色気のある男前のマスターがいらっしゃいませとか声をかけてくれました。そんで珈琲店の中をトコトコと、普通の人のふりをして入り席につきます。 なんか珈琲店って店内が暗いイメージを持ってましたが、ここはそんな感じではなく、明るくシックで格好よくて居心地いい感じです。 まあそれはともかく、何を食べますか。 当初はあのメッチャ美味しそうな写真のコーヒーゼリーのパフェを頂こうと思っていたのですが、まあ前回も書いたとおり、この日はでら寒い。 志紀さんも「今日は寒いのでパフェはちょっと」と真っ当な意見を言ってくれたので、今日はパフェはやめておきましょう。 すると300円というお値打ち価格でコーヒーゼリーがありました。ほう。こりゃええどすな。それをデザートでいただくことにして、この凍えた身体のために温かい飲み物を頼みましょう。 結局二人で一つずつコーヒーゼリーと、志紀さんはことりブレンド(まろやか)、私はカフェ・ショコラを頼むことにしました。まあコーヒーは苦手なほうですが、こんな感じに改造してあるやつなら一杯ぐらい大丈夫でしょう。 注文が滞りなく終わると、彼女はすぐに聖☆おにいさんを貸してくれました。す、すみませんありがとう。そんで世知辛い話とかお砂糖の話とか、まあだらだらと話をしていましたが、注文したものが思ったよりなかなか来ない。まあ私たちのほかにも注文が来ていない人は一組(二人)いるのですが。 厨房の様子に聞き耳を立てると、どうやらあの色気のあるマスターがサボっているわけではなく、むしろ一生懸命一人で商品を作っているようです。慌しくコーヒーをコポコポしてたり生クリームをカシャカシャしている音が聞こえます。生クリームをカシャカシャするのは時間がかかりますよ。大丈夫か男前。 話は変わりますが私も喫茶店でバイトをしていた時、電動ハンドミキサーを使うと音で喫茶店のムードを壊すので、営業中は手でカシャカシャするように言われました。まあ腕めっちゃだるくなりましたが。同じ理由でマスターもカシャカシャしているのでしょうか。 できたら来るでしょうとのんびり待っていると、やっと運ばれてきました。 おうっ、こいつはおいしそうですよ! よーし行くぞとスプーンを手に生クリームを掬うと、「待って待って! 写真撮らなくていいんですか」と志紀さんにあわてて止められる。 そうだそうだ! 完全に失念しておりました。私は何の為に今朝までデジカメをフル充電してきたのか。 かしゃ。ほら美味しそう! 手前右がカフェ・ショコラですね。 まずはカフェ・ショコラを飲むと甘い! 一口飲んでから砂糖を入れて調整しようと思ったのですが、これは必要がないほど甘かったです。いつも人に心配されるほど砂糖を入れる私ですがこれは嬉しい! そしてコーヒーゼリーですが、これが美味しい! すごくいいコーヒーを使っているのだと思うのですが、香りも苦味もすごくいい! 「これは美味しいです」とコーヒーゼリー好きの志紀さんも喜んでいます。誘ってよかったよかった。 ゼリー自体は全く甘くないです。しかし上にかかっている生クリームを甘くしてあるので、一緒に食べるとよい塩梅に美味しいというステキシステムになっているのでした。 コーヒー店は甘党にあまり優しくないところが多いと思うのですが(偏見かもですが)、ここまで甘党に優しい店は初めてです。これはマスターが甘党に違いありません。多分ですが。 よっしゃーおしゃべりしながら食べるぞー。あむあむ。 あむあむ。 ……。「にがい」「えっ」 つい呟いてしまいました。気がつけば、志紀さんのコーヒーゼリーは均等に生クリームとゼリーが減っているのに、私のコーヒーゼリーはゼリーが残って生クリームが無くなっています。生クリームが甘いまでは良かったのですが、どうやら自分の甘さ比率にクリームの量が追いつかなかった模様です。 残っているのは苦くて甘くないコーヒーゼリーのみ。どうしましょう。「じゃあこれをよかったら使ってください」 志紀さんが、自分の珈琲についていたクリームをくれました。す、すみません。ほんに甘党ですみません。 珈琲ゼリーにかける! よーし白くなったぞ、食べる! ……。 ……甘くない。 良く考えたら、ふつうの生クリームをかけても甘くなるはずがありませんでした。なにやらとっても練乳気分でかけてしまいましたが。 ではどうしましょう。仕方ない……。これはできればしたくありませんでしたが、直接砂糖をぶっかけるか……。まさにリーサルウェポンです。 カパッと砂糖ツボを開けると、細かい白ザラメっぽいオシャレ砂糖が。さすがオシャレな珈琲店です。でも今だけのことを申し上げるとできれば細かいグラニュー糖がよかった。まあ角砂糖じゃなかっただけ御の字です。 砂糖をかけると、さすがに甘くなりました。 ああ甘い、うれしい! やはり珈琲には砂糖です。だって苦いのが消えないじゃないか。 ちょっとざらっとしましたが無事においしく完食いたしました。 その後、志紀さんにタロット占いと日本の神様カードをやってもらったのですが、「そろそろ小説書いてもいいですか」と聞くと「まあ書けるだろうけど、書いたらエネルギーが著しく減るからまだその時期じゃないんじゃないか」的なことを言われたり、「外出して男子を探してもカスばかり掴むからやめときなさい」的なこと言われたり、まあまだしばらくインドアに暮らせというお達しでした。たしかに今現在フラフラなので返す言葉がありません。 そして占いも珈琲も潮時になったので、ありがとうーとお礼を言って早めに別れたのですが、それから本屋に寄って五分ぐらいで胃が痛くなる。 アレ……。おかしいな……。待てよ。 キリキリキリ。 よく考えると、珈琲とデザートを頼んだつもりでしたが、珈琲と珈琲ゼリーってどちらも珈琲だ! しまった、珈琲とケーキとかにしておけばよかったものを。珈琲×珈琲なら胃がやられるのも当たり前です。まさに胃痛カップリング。 さっきよりもっとフラフラしながら近くの駅に帰って、電話して家族に車で迎えに来てもらったのですが、結局それから二件ぐらい仕事でさまよってフラフラさせられ、なんだかんだで疲れ果てて帰って来たのは夜でした。 そんなダメージでその後数日つぶれていました。くそう。でもまた出かけるよ! ふらふら。

ねこだれる

まんが、イラスト、小説、などなど気ままに上げます。

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