今回はコーヒーゼリーを狩ってきましたよ その1

 前回フィンランドのお店に志紀さんと行ったのですが(忘れているわけではなく、いつか続きを書く予定ではある……)、そのとき円山の喫茶店にふらりと入ったところ、志紀さんが「コーヒーゼリー好きなんです」とかコーヒーゼリーのパフェを頼みながら可愛らしく言っていました。ほほう。どうやら話を聞くと、インスタントコーヒーで自分で作ったりするほど好きらしい。 私は見た目どおり苦いものが苦手なので、というかコーヒーは腹を壊すことがあるので、謙虚に紅茶ゼリーのほうにしたら、これがまずかった! それで志紀さんのを一口もらったらこれが美味しかったので、それで妙に「志紀さんはコーヒーゼリーが好き」というのが刷り込まれてしまいました。 時は過ぎてあるとき蕎麦屋を検索していたら、坂東珈琲というのを食べログで見つけ、なんじゃこの美味しそうなコーヒーゼリーのパフェは! と興奮したのでツィッターで志紀さんに知らせると、行こうということになりました。 そんでつい昨日。 ……。 なんか昨日より(対昨日比)、寒い……。 というか、今までは待ち合わせが円山公園やら大通やらの構内だったのですが、西11丁目は駅がちっちゃいせいか予算が足りないのか、やたらと寒い。 容赦なく寒いすきま風が身体を打つので、キヨスクであったかいお茶を買おうとしたところ、突然おばちゃんが「あっ、バーコード貸して」という今までにないことを言い出しました。 へっ? と思うと彼女は片手にバーコードリーダーを持っているので、そっちにお茶を近づけるとピッと音がしました。おおキヨスクにもハイテクの波が。いや考えてみればかなり遅いともいえるかもですが……。 そんでお茶で暖をとってベンチで待っていると、志紀さんがやってきました。「こんにちは~」「あっ、わーい志紀さ……」 ……? 大丈夫か。 いや、なんか彼女、いつもよりフラフラしてますよ! こんなことは十年ぐらい付き合いがあって初めてのことです。いや十年ぐらい付き合いがあったって気がついたのごく最近じゃが。 いやブーツにスカートにおしゃれなダウンジャケットという、服装は立派なOLギャルなのですが、なんか魂が抜けているんだ。 ああそんな、いつも私よりもふたつ若くてキラキラしている志紀さんが……(早生まれ)。どうやら昨今の不況のせいか仕事疲れがあるのでしょうか。私もいつもフラフラですが、ここはフラフラの先輩としてしっかりせねばなりません。フラフラにも慣れというものがあるのです。あまり役に立つことはないが。「どうします、お蕎麦食べてから珈琲という案も考えてあるんですが」「いや、実は家でおなかいっぱい食べてきちゃって、千青さんはおなかすいてますか」「いや、実は私も家でおなかいっぱい食べてきちゃって」 こう見ると気を使って合わせたみたいにも見えますが、実際朝に納豆とどんぶりめしと干しカレイと豆乳紅茶を飲んだのでおなかいっぱいです。「それではすぐ珈琲に行きましょう」「おうー」 印刷しておいた地図をもとに道をたどります。前回はのんびりしてて豪快に道に迷ったので、今回は気を張って間違わないようにしなくてはなりません。駅から徒歩3分だし大丈夫だ!「ええと、ここを曲がってこのブロックの奥……」 アレ、それらしき店が無い。「ゴメンちょっと間違ったかも、引き返します」「はーい」 そんでほんの一メートル戻ると、目の前にその店が。 ……。「目の前を通り過ぎてましたね」「店の前をがっちりスルーしてましたね」 さすがのフラフラーズ(今命名)です。これで本当にいい年の人なのでしょうか。小学生だった時の方がよっぽどしっかりしていたと思うのですが、まあそれはいい。 まあここは大人の余裕でキリリと店に入りますが、なんかまた長くなってきたので続けるよ! 拍手レスは追記!(こんなところで)

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