豊平峡のカレーを食べに行きましたが誰に世話になるかわからないものだ。
定山渓に兄と仕事で行ったので、ついでに豊平峡温泉にカレー食べに行って来ました。こないだテレビでチームナックスが食べに行っていたのでした。特に安田さんが猛プッシュじゃったよ。 豊平峡温泉は地図によると、定山渓をもっと向こうに行かなくてはならず、中山峠と定山渓の間に位置するもよう。 その後には中山峠ぐらいしかないので、場所を見逃さないようにしなくてはなりません。よーし、どんなもんだか行ってみようじゃないか! いざ定山渓を越えてレッツゴー! スカッ! ……。 なんか、左車線側の視界をなんか横切った。「……。いま、なんか見えなかったか? 看板かなにか」「……。一瞬でよく見えなかったけど、豊平峡温泉って書いてあった気もする」「もしそうだったら早くUターンしなきゃならんぞ」「もしそうだったら早くUターンしなきゃ中山峠までまったく何も無いし、Uターンするところすらもないよ。早くUターンしてみよう」 ちょうどそのとき看板が見えて、『佐々木果樹園』さんへに続くらしい道が除雪されていました。かつそこならUターンができる模様。 もう営業もしていない時期なのに除雪してあるなんて、ありがとう佐々木果樹園さん! だいぶ助かりました! 除雪してくれた佐々木果樹園さんのおかげでUターンに成功し、くるっと回って来た道を戻ると、あのさっき見逃した看板が。 やっぱり豊平峡温泉って書いてある。「豊平峡温泉ココじゃないか! 危なかった! 中山峠まで行くとこだったじゃないか!」「危なかったよ! でもだってなんかもう定山渓から近すぎだよ!」 なんか、ちょっとしか離れてませんでした。もう定山渓と豊平峡は混ぜてもいいんじゃないかくらいの勢いの近さ。 とりあえずどんどん進んでいくと、ふいに奥に右と左に分かれる道が。 ええっコレどっちだ! 左のほうに建物が見えるけど、この建物、ちっさ! 豊平峡温泉たるものがこの大きさで大丈夫でしょうか。右奥に入るともっと立派なのがあるんでしょうか。「右か左か決めてくれ!」「うーん、うーん、左!」 結局左に決めました。ついでに言うとこの兄も私もどちらも天王星人なので、よくとっさの決断が非常に困難と化しがちなので、こういうときは私が決めることになっています。 けっこう車が止まっています。小さいのに人気っぽいです。そこらへんに停めて近づいてみると、やっぱりここで正しいらしい……。 でも建物ちいさっ! 見かけは無人駅ぐらいの大きさしかないように見えます。 入ると、正面に靴を脱ぐところ、右手に100円の靴ロッカー(100円戻ってくるやつ)、左手にカレーのショーケースが並んでいます。 ずらっとならぶカレーさんたち。ナンやらキーマカレーやらタンドリーチキンのほか、アンナンとかモモチャとかターバンとか意味不明なものも並んでいて、とても決められそうにありません。 ちなみに兄がメニューを決めるという選択肢はありません。先ほどの事情のほかに、食べ物に関しては完全に私が決めることになっているのです。なんかしらんが、兄ははじめてのメニューは豪快にはずしがちなのです。でもさすがに私もはじめてのカレーが決められない天王星人。「ああっ、わからない! 中で決めよう!」 すると近くにいたおじさんが心配そうに「ここで食券を買うんだよ」と教えてくれました。 どうやら正面のカウンターで、お店に入る前に食券を買わなければならないようです。ほほー。「あっ、ありがとうございます。ここで食券……。ってことは、どうしても今ここで決めなきゃならないんじゃ!」 急遽またUターン。どうやら中でのんびり決めるという選択肢は存在しないようです。 おじさんが見かねて、「ここの三つがおすすめだよ」と教えてくれました。 キーマカリーとチキンマクハンワラとチキンマサラスペシャルが、どれも900円でナン付のようです。 ついでにおじさんは「このハスカップジュースはうちで作っているんだよ」と言い出しました。ええっ、そうですかおじさんはハスカップを作っているんですか。 チキンマクハンワラはタンドリーチキンの入ったカレーのようなので、タンドリーチキンは単品で頼んで、あとのキーマカリーとチキンマサラスペシャルを選び、あとせっかくおじさんが作ったようなのでハスカップジュースもいただくことにしました。 食券を買って、中に入ります。 どうやらここでは、おそばとジンギスカンなんかもいただける模様。テーブルの中央には大きな木のフタがのっていて、それをとるとジンギスカン鍋コンロになっています。 しかもこのフタ、ほんとにのっているだけなので、ちょっと触っただけで「ガコッ!」と音を立てて落ちそうなので触らないことにします。 ぼんやりしてると、「なんか呼ばれてない?」と兄が言い出しました。ええっそんな、まったく気づかなかったですが。「62番のお客様~」と、よく耳をすませるとインドの人がインドフレーズで僕らを呼んでいます。 インド発音のフレーズは音楽的で空気に良く溶けて私の脳を刺激しなかったようだとかその時はまったく思わず、あわててカレーその他を取りに行く私。 「チキンは後になります~」と言ってくれるインドの人。タンドリーチキンは後になるようです。 というかナン、でっか! でかすぎ! カレーは小さめに見えるのですが、ナンはばかでかい。チームナックスの安田さんが「ナン食べたい、ナン」と繰り返し、「カレー食べに行きたい」と言わなかった理由がよくわかります。 あと、ハスカップジュースのものすごい密度の濃さ。 こ、こいつはすげえぜ……。アントシアニンたっぷりだぜ……。食事と一緒で315円は安い。ぎゅうぎゅうです。 飲むと、脳天に刺激をあたえる衝撃。 別にすっぱいとかじゃないのですが、なんかかなり疲れたせいもあって肩と首がかなり痛いせいもあって、なんか体に良い成分が脳天まで染みたんじゃないでしょうか。すごいよおじさんのハスカップジュース。 そんなわけで喉と疲れを潤したあと、でかいナンをひきちぎりカレーとともに食べます。 結論としてはカレーどっちもうめえー。中辛にしたのですが甘めで、カレーとしてはキーマのほうがおいしいかもですが、チキンマサラスペシャルは具が入っていてそれも美味しかったです。 しかし、後からやってきたタンドリーチキンがものすごく美味しかった!(ちなみにまたインドの人に呼ばれた一度目を聞き逃した) あんまり普通のタンドリーチキンと違ってスパイシーではないんですが、ものすごくトリ本来のいい脂のにおいがして、今までで一番うまいトリ料理ですよ! トリうめえ! タンドリー釜はこの世にかなり必要なものなんだよ! もりもり食べていると、兄が思いがけないことを言い出しました。「さっきの人……。もしかして佐々木さんなんじゃないか?」 は? さっき? 佐々木……? カシャカシャカシャチーン。 そ、そうか! 来るときにUターンさせてもらったあの道の先のあの場所は、佐々木果樹園(休業中)。 しかも入るときに右と左で迷いましたが、車から降りて立て札を見ると、どうやら右の奥は佐々木果樹園につながっていた模様(たぶん)。 さっきメニューを選ぶのを手伝ってくれたあのおじさんは、ハスカップを作っていると言っていた。 じゃあ情報を統合して、あの人は佐々木さんかもしれない! なんたることだ!「そ、その可能性は高い……」「よかったじゃないか……。結果的にUターンのお礼も返せて……」「うん、ハスカップジュース頼んで良かった……」 なんかしらんが、二重にお世話になっていた佐々木さん。どうもありがとうございます。まあ違う可能性もあるかもですが。ジュース美味しかったです。 そんなわけで、おなかいっぱい食べました。ちなみにこのカレーやたら腹持ちがよく、その後何時間か経過してもほとんどおなかがすかなかったという見事さ。 そんなわけで、定山渓付近にお立ち寄りの際はぜひ気にしてみてください。ちなみに入らなかったけどお風呂は大人千円です。お風呂→カレーのコンボの人を見るとちょっと羨ましかった。
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