そんなインパクトのある代物だとは習ったときは思わなかった

 拍手ありがとうございます。まあそんなにネタのある人間ではないのですがほどほどがんばろうと思います。 ええと、玉虫厨子って昔習いましたよね。 なんやら法隆寺が続きますが、法隆寺が所蔵しているなんか教科書によく出てくるアレです。 そもそもなんか箱っぽいけど厨子ってなんじゃいというと、仏像なんかを入れる屋根つき工作物(この説明もどうか)を言うそうです。 私の勝手なイメージではけっこう小さいものだと思っていたんですが、玉虫厨子は233cmとわりかし大きいですね。 中の仏像といえば、もともとは三尊仏像を入れていたのが、13世紀に盗まれてしまったので今は金銅観音像を入れているそうです。 全面漆塗りに顔料で神様の絵を描いてあったり、当時の実際の建築を模して作られていたりして、凝った素敵なつくりになっているようです。資料的にも貴重。 まあここまではいい。 ここからは、何故玉虫厨子という名前かを問題としましょう。 えーとたぶん、螺鈿とかを使っていて玉虫色に光っているのです。それか、玉虫という地名があるとか、玉虫さんが作ったとかよくわからん理由があるに違いないと思っていました。 では答え! なんかまあ、いやな予測はついていると思いますが。 実際にタマムシを使っているからです。 金具の下の装飾にタマムシの羽を使っているそうですが、たぶんあの外側のつやつやみどりのところなのだと思うのですが、それを捕まえてむしってむしってくっつけて、現在玉虫厨子に残っている玉虫の羽は、約2600匹ぶん。でもこれはだいぶ剥がれ落ちてしまって残っていない数だそうです。まあ千年くらいは経ってるし。タマムシの羽自体が油が多くてくっつきにくいようです。 でも実物にはもう大分残っていないのを見ると、「実際に当時はどんな感じだったのかなー。きれいだろうな見てみたいなー」とどのくらいの人が思ったのか知りませんが、レプリカが何度が作られたそうです。 そのたびにむしられるタマムシ。昭和35年9月末に作られたレプリカでは、5348匹ぶん使われました。 2008年に作られたレプリカでは、まず実物を再現しようと6600枚。さらにタマムシ3300匹死亡か。 このときはそれだけじゃ飽き足らず、「平成版玉虫厨子を作ろう!」と張り切ってしまい、側面にタマムシを使い絵を描いて進化させるプロジェクトが始まってしまいました。 使ったタマムシの羽、36000枚。 た、たたたタマムシィィィ! タマムシの命はともかく、タマムシの羽は一匹分で1000円~3000円だそうですから、かなりお金もかかります。誰かが捕まえてむしっているんだろうな……。 このような装飾はよく螺鈿を使ったりしますが、当時の日本では螺鈿をしづらかったのか、思い切ったオリジナル性を出したかったのか、ともかくタマムシは使われたのでした。ふぁーふ。 タマムシは死んでも羽の美しさが損なわれないため、装飾にはけっこうタマムシは使われているらしいです。 ついでに言うとタイではタマムシを食べたりするらしいですよ。食べることできるんですかアレ。そんな勇気はまだないな……。ウィキ玉虫厨子http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E8%99%AB%E5%8E%A8%E5%AD%90【仕事人】(13)「玉虫厨子」ホントにタマムシの羽を使ってるの? 蒔絵師 立野敏昭さん(49)http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090308/acd0903080800002-n1.htm玉虫の厨子(平成レプリカ)についてhttp://okwave.jp/qa/q3958541.html玉虫厨子って本当に玉虫を使ってるの?http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211183532

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