文化ははかなくすたれたことも知られずに消えていく

　小鳥のおみくじってご存知でしょうか。私は知らなかった。　水戸黄門を見ていたら、黄門様がチャリンとお金を入れると、小鳥が飛んできてトットットッとおみくじを一つついばみ、それをトットットッと持ってきてくれるんですよ。　……。　かっ……、かわええええ！！！「なにあれっ！　かわいい！　かわいすぎる！　やりたい！」　とか言っていると、母がサラっとこんな一言を。「あー、昔はみんなあんなだったよ」「ええっ！」　ガーン。　なにそれありえない！　聞くと、昔のお祭りの出店にはああいうおみくじがあって、香具師の人が小鳥を訓練して小鳥が持ってきてくれたんだとか。　昔はけっこうメジャーなものだったらしく、少し離れた地域に住んでいた父も「ああ、あったあった」とかさくっと言っていました。　でも札幌で私が子供の時にはすでになかったようなので、すたれたのだろうということ。　……。　す　た　れ　る　な　よ　！　まだ全国的にはどこかに生き残っているのでしょうか小鳥のおみくじ。　「えー東京ではまだメジャーだよ」とかいうお話をお待ちしています。　すたれるな残そう美しき日本文化！