というわけでバイクはぜんぜん爽やかじゃないのだった

 以前新聞で、三十代の人のバイク事故が多いという話がありました。 昔あこがれていたけれど経済的に買う事ができなくて、三十代くらいになって余裕ができてかっこいいバイクを買い、だけど現実的には土日くらいしか乗ることができなくて不慣れで、結局事故を起こしてしまう、というパターンのようです。 そんな話を兄にしたところ、彼はさすがに男子だけあってバイクの話はいろいろ友人から聞いているらしく、いろいろ話してくれました。 どうやらバイクは単にいきなり釧路までかっとばすぜヘイヘイヘイ、というわけにはいかず、遠出をするならまず絶対に下見とかしてガソリンスタンドをチェックしなくては大変なことになるそうです。 バイクは、もし何もない場所でガス欠になったら、スタンドまで一人で孤独に引っ張っていかなくてはなりません。50ccくらいならともかく、高いバイクは相当重たいものがあり、これはかなりの重労働。二十代でもきつそうです。これが夜とかになるともう泣きそうかもしれません。なにより相当情け無い感じがいなめない。 次にあるのが、虫問題です。 高いバイクに乗ったなら、スピードを出さなければ何の為に高いのを買ったのかわかりません。しかし高速道路を車で走ったことがある人ならわかりますが、かなり車体に虫が激突するものなのです。 これがバイクだったらもう大変。ヘルメットが虫だらけでもう前が見えないという状態になるそうです。イヤすぎる。 虫に全視界をふさがれたそのとき、「俺、いま石ころ踏んだら事故ると思った!」と言っていたという兄の友人Sくん。 彼はなんかしらんが、バイクなら大概どんなんでも乗ることができるライセンス、という免許を取っているらしいのですが、そんな人でもメットは虫まみれです。 これがもう格好つけてうっかりメットなしで走行したならもう大変。ビシィッ! と顔にかなりの衝撃で激突するらしいです。Sくん曰く、「石でも激突したかと思った!」らしい。もう盗んだバイクで走り出すときは忘れずにメットも盗むしかありません。 それでなくともバイクはやはり事故りやすいらしいです。 工事中で金属製の板の上なんかはかなり危険で、あそこは慎重にいかないとすぐツルッといくらしいです。これで雨でも降った日には大変なことに。 いや、でも別にこれらもそんなに速度を出さなければ問題のない話らしいです。 ゆっくり走ればそんなに虫も激突しないし、事故も起こしづらいでしょう。 ようはそんなに高いバイクに乗らず、そんなに速度を出さなければ気楽にバイクと付き合っていけるのです。 でも無駄に高価なバイクを買ってしまうのがシロウトというものです。Sくんも最初は安いバイクから初めたらしいので、やはり最初は無理しないのがよろしいのでしょう。 車もわりとそんなもんらしく、RX-7なんかも実際乗ると燃費が非常に悪いらしく、みんなでドライブに行っても人より何回もスタンドに寄ってしまうことになってしまった人がいたとか。 やはり狭い日本でそんなに速度を出しても無駄なので、平和にゆっくり進むのがいいと思われます。経済的にもスピード的にも、無理は禁物ってことですね。あとあんまり格好つけないほうがいいかもだ。

ねこだれる

まんが、イラスト、小説、などなど気ままに上げます。

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